House F2 for a family

夫婦二人、子供二人が住む住宅。敷地はつくばエクスプレスみらい平駅近く、開発が進む郊外の分譲地、その中でうまれた不整形な角地である。敷地を訪れたときに感じたのどかで広がりを持った場の雰囲気を残したまま、ここにしかないこの場所に建つべき建築を作りたいと考えた。不整形な敷地の形状、角に立つ電柱の位置、隣家の建ち方、方位、また建築が建つことによってできる余白の部分も同時に考えることでこの建築の配置、形状、プランが同時に決定された。同時多発的にできた内部と外部は、そこにある環境を観察し応答することで生まれるここにしかない姿になったと思う。なるべく間仕切りを作らずに全体が繋がっているようにしたいという施主の要望は、必要最小限の耐力壁と少しだけ段差を作ることで場所性を与え、緩やかにひかれた曲線の壁によってシームレスに家族が関係しあう新たな環境を作り出すことで叶えることができた。
曲線の壁を実現するためには梁材を細かい直線材に置換し、それらすべては手刻みによって構築された。高い技術力とモチベーションを持った工務店に出会えたことはとても幸運だった。

Client/ a family
Location/ Tsukuba mirai city, Ibaraki
Site area/ 187.37sqm
Built area/ 107.04sqm
Completion date/ September 2017
Structure/ Wood flame, 2 story
Structure engineer/Yasushi Moribe
Contractor/ Watanabe kenkou
Photographer/ Kai Nakamura
Staff/ Hideki Fukumura

クライアント/ 夫婦+子ども
場所/ 茨城県つくばみらい市
敷地面積/ 187.37㎡
延床面積/ 107.04㎡
完成時期/ 2017.09
構造規模/ 木造2階建て
構造設計/yAt構造設計事務所合同会社 森部康司
施工会社/ 株式会社渡辺建工
撮影/ 中村絵
担当/ 福村英貴