HAROW Takachiho St

まちなかの居場所を拡張する大きなモジュール

つながるインフラをつくる

施設やオフィスが並び、休日には街路を利用したイベントが行われる等、経済的にも人流的にも活発な通りだが、そこに低く埋もれるように3階建の旧電話局庁舎は閉じて残っていた。元々はNTT西日本宮崎支店として通信機械室等に使用されていたと思われ、竣工年・設計者ともに不詳であるものの、1920年代の逓信建築のような合理性や規律性をもった建築である。電信技術という、遠く見えない地同士の見えない繋がりを支える重要なインフラであるが故に、その技術を守るため堅く閉ざされてきた旧電話局庁舎は、長年の役割を終えて以来、心理的にも空間的にも地域との連続性は薄く、その再生が求められていた。この場所が「人々を繋ぐインフラ」として再び地域を支える存在となるには、新たな開発により刷新するのでなく、その気概と堅牢な既存躯体を継承しながら地域に開き、人々の交流や活動、互いの顔といった「繋がりが見えるインフラ」へとリノベーションすることが最善手ではないかと考えた。高千穂に伝わる天岩戸開きによって再び世界に光が戻ったように、開くという操作によって賑わいや繋がりが育まれ可視化され、地域に発信できる拠点となることを目指した。

Client / corporation
Location / Miyazaki city, Hiroshima, Miyazaki
Site area / 1,679㎡
Built area / 4,024㎡
Completion date / April , 2025
Structure / Reinforced Concrete 3story
Contractor / Nihon Meccs Co,Ltd
Photographer / Kenta Hasegawa|OFP
Staff / Hiroyuki Shinozaki, Hiroki Masuda, Yui Hoshino
Award/ GOOD DESIGN AWARD 2025

クライアント / 企業
場所 / 宮崎県宮崎市広島
敷地面積 / 1,679㎡
延床面積 / 4,024㎡
完成時期 / 2025.04
構造規模 / 鉄筋コンクリート造3階建て
施工会社 / 日本メックス株式会社
撮影 / 長谷川健太|OFP
担当(デザイン監修) / 篠崎弘之・増田裕樹・星野唯
受賞/ 2025年度 グッドデザイン賞 受賞