あの日の街とその距離と

こんばんは 原 です。

ここのところ雨の日が多いですね…。梅雨なので仕方ないのですが…。

雨音を聞くと、以前住んでいた金沢の街を思い出します。

灰色に濁った空が印象的な北陸にあるその街は、事あるごとに雨が降り、冬は湿ったべちょべちょの雪が邪魔で仕方なく、出歩くのが億劫になる程でした。

必然的に人に会わない事が多くなり、ぼーっと一人で何かを考える時間が増えていきました。
逐一ぼやーっとしてしまう癖はきっとこの時についたに違いありません。

「耐え忍ぶ」 そんな感覚で住んでいたそんな街も、離れてみると素敵なものに溢れている贅沢な場所だったのだと、今更ながら思ってみたりしています。
二本の川の澄んだ流れも、高く伸びる松の孤独な姿も、妙に明るく静かな雪の夜も、待ち焦がれた冬の終わりも…。
ふとした瞬間に思い出すのはいつも、あの日、あの場所、あの光景です。

skitch

場所が人に残すものは多大ですね。

一つ目、二つ目の故郷、そして今在る場所、三つの微妙な距離、隔たりの中に自分の有り様を見るような気がします。

“故郷は遠きにありて思ふもの”

あなたは“故郷”に何を見ていますか?

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