場ができるきっかけ

川本です

 

今日は先日の話しの続き、石巻での経験談です。

僕が復興チームに参加して石巻に3ヶ月程滞在しているとき、復興活動として家具づくりや

津波で半壊してしまった建物を自分たちの手で直したり新しくつくる活動をしていました。

なので、日常で朝から晩まで外にいることが多かったので当然、地元の人ともお話をする機会が多かったです。

ある日、チームの仲間と道で雑談をしていると地元の人が「今日おいしいお肉があるんだ」とひとこと言ったことがきっかけで

数分後にはその場で網や道具を持ってきてバーベキューが始まります。

そこは歩道なのですが、お構いなしです。東京では考えられないですよね。

しかも、そこをたまたま通る人も自由に食べたり飲んだり。

「あの人誰だろうね」

「知らないけど、いいんじゃない?」

といった感じでいつの間にか大人数のバーベキューになっていきました。

その頃には車道にまで広がっていましたが、車によけてもらいます。バーベキュー優先なのです。

僕は昔から近所付き合いのあまりない環境で育ってきたので、その出来事がとても不思議でとても面白く感じました。

震災がなかったとしても、そういう温かい街だったかもしれませんが、震災後さらに周囲の絆が深まったことは間違いないでしょうね。

他にも、ひとりが道端でギターを弾き始めるとその周辺に人が集まり小さなイベント場になったり

近所のこどもが宿題を持って歩道を歩いていると、その場に机になるもの、イスになるものを持ってきてみんな一緒に考えます。

その光景はなんだか小さな塾にも見えて、3カ月滞在するだけで不思議な体験をたくさんすることができました。

 

話は戻りますが、先日のメガネ屋さんでの出来事

車寄せだった場所が気持ちのいいテラスに変わったとき、そんな石巻での経験を思い出しました。

知らない人がそこでくつろいでいる。

という不思議な光景がもしかしたら東京でも見れるのかもしれませんね。

 

では。

川本

 

 

 

 

 

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