装飾

こんにちは、飯田です。

肌寒い季節になりましたね。
衣替えをしていると、模様の入った服がいくつかでてきました。
幾何学模様やノルディック模様など装飾は個性を引き立ててくれます。

近所の建物にもバルコニーの手摺や門などに装飾がみられます。
以前にアンティークが流行り、最近ではインテリアにもよく見かけます。

よく見ると装飾は幾何学的に組み合わされ、自然が表現されてます。
現代では装飾を様式として取り入れるのを見かけますが、やはり形にも意味があったようです。

例えばヨーロッパで見た雨を落とす樋は竜の彫刻になっていて、竜の口から雨水を流していました。
その彫刻の正体は大量に水をふくむことのできるガルグイユという竜だそうです。

世界三大巨匠の一人、ル・コルビュジェも雨樋を抽象化し、大きなオブジェクトとして外観で見せています。
しまいには雨樋をプールの滑り台にするほどです。
現代建築では雨樋を隠すよう工夫するところ逆に強調しているという点で、
ガルグイユの系譜を意識していたのかもしれません。

模様は違えど装飾は日本建築にも見られます。例えば懸魚(げぎょ)があります。
屋根の妻面に付けられる魚の尾びれを見立てた装飾です。
これは火事が起きないことを願って付けられているそうです。
この命名と彫刻的なあしらいに日本人の粋を感じます。

そんなことを考えていると、日々目にする装飾が楽しくなりそうです。

soshoku

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