線と線、その間、その他諸々

お久しぶりです。原です。

図面と泥沼の格闘戦を繰り広げている間に、思いの外時間が経ってしまいました。

申し訳ありません。

引っ越しから3週が経ち、大分表参道の雰囲気にも慣れ始めています。事務所内の人数も増え、賑やかになってまいりました。

これからが楽しみです。

図面を描いていると、線一本一本、記した文字の大事さに気が付きます。

その幅、長さ、間隔が人と建築物の関わり方を決定するのかと思うと変な気分になってきます。少し怖いです。

Evernote Camera Roll 20140617 213126

図に文字が載っかっているのか、文字に図が載っかっているのか…。

うむむ…。あらぬ方向に話が飛びそうです。

ともあれ、共通言語としての「図面」

ちゃんとものにしていきたいですね。

共有の在り方

こんにちわ、金沢です。

 

最近何かを共有することについて考えてます。

 

家や車、フェイスブックのシェア、ワールドカップの雰囲気だとか・・・

なにかを共有する機会って多いですよね。

 

建築だとシェアハウスが流行りつつありますが、

マンションなんかも建物自体やエントランスなんかは共有ですよね。

 

 

シェアハウスのように大きなシェアでもなく、

マンションのように小さなシェアでもなく、

初対面でも仲良い同士でも心地よいような関係性。

 

そんな人の関係性を、

ただのものである建築で生み出してみたいです。

 

FxCam_1400377952047

 

金沢

ニュー事務所

こんにちわ、金沢です。

 

newsでもお伝えしたとおり、

このたび事務所を表参道へとお引越ししました。

〒150-0001
東京都渋谷区神宮前4-19-6-2F
TEL 03-6804-6854   FAX 03-6721-1147

 

DSCN7565

 

まだ、引っ越したばかりでなれない点が多々あります。

それも、新居というものの特権だと思って少し困りながらも、楽しんでいるふしもあります。

 

ちょっと話がとぶのですが、

こんな新居で味わえる感覚というのはいつまで続いてくれるのでしょうか?

慣れたら終わりだから2週間くらいでしょうか・・・

ちょっとさみしい気もします。

 

いつまでも新居感覚の建築。

そんな設計にもいつかチャレンジしてみたいです。

 

では 金沢

 

 

さらば、上原よ!

こんにちは、原です。

 

突然に感じるかもしれませんが、篠崎弘之建築設計事務所は表参道へと引っ越します。

せっかく慣れた環境も、明日でさよならです。

今、山積みのダンボールに囲まれて、このブログを書いている訳なのですが、、なかなかの圧迫感です(汗

photo

図面やら模型やらが思い出と一緒にいっぱい詰まってます。

代々木上原は、生活の気配があり、穏やかな雰囲気がして、結構好きになりかけていたのですが、、

仕方がありません。

次の場所が今以上にのびのび仕事のできる快適な環境であることを願うばかりです。

表参道でお会いしましょう。では。

 

植物と建築の共生

こんにちわ、金沢です。

 

わたくしごとなんですが、最近観葉植物を買いたいなぁと思いまして・・・

ベタですけどやっぱり、植物のふにゃふにゃーとした、あの自由気ままな形を見てると癒されますよね。

 

でも考えてみると、それは鉢だとか動かないものが近くにあるから、

植物のその形が際立っている気もしています。

FxCam_1400287429353

 

建築も動かないものなので、うまいこと植物の自由気ままな形を際立たせたいと思います。

あわよくば逆の発想で植物が建築のよさを際立たせることも狙いつつ。

 

では

金沢

其処此処に積もるもの

こんにちは原です。

空間が、その人にとって特別な価値を帯びることがあります。

観光地とはまた違って、それらは其処此処に存在し得るものです。

告白された校舎裏とか、前に住んでたアパートとか、小説に出てきたコインランドリーとか、アイドルが来店したラーメン屋とか…etc

 

種類は色々ありますが、あと付けされた物語によって空間はその価値を高くしたり低くしたりします。

何の変哲も無い風景でも、残って欲しいと思えるものになる可能性だってあります。

 

Evernote Camera Roll 20140517 114621

 

怖いのは、何の価値も覚えられないことです。

自分の設計したものが将来、いい物語の中に存在してくれたらなと、そう思います。

 

 

鯉のぼり劇場

こんにちわ、金沢です。

 

自分の実家の近くに深く掘られた川があります。

 

小学生の時にサッカーボールをそこに落して、ボールとお別れしました。

そのくらい深いです。

 

もともとは昔に川が氾濫したから掘られたとのことらしいです。

素敵で優雅な水辺での生活なんてそう上手くはいかないんだなぁと思ってました。

 

でも今日、その川を見てみると、橋の間に長い鯉のぼりがかかってました。

 

FxCam_1399036146865

 

水辺には直接行けないけど、

川の上で泳いでいる鯉は素敵でした。

 

劇場の舞台とか、

身近なところだと吹き抜けの照明、ベランダからたらーんとしている植物、

見えているのに触れられない場所やものの誘惑はなんかいいですね。

 

金沢

「猫になりたい。が、その言葉は儚い。」

 

こんにちは 多機能ボールペンが大好きな原です。

今回は、以前衝動的に買ってしまった、ある絵本からちょっとだけ…。

20140426 180433

タイトルは『猫の建築家』

森 博嗣先生の文章に、佐久間真人という人の絵が入れてあります。

美の意味を問いながら彷徨う灰色の猫のお話です。

 

残るもの、残らないもの。動くもの動かないもの。

世に蔓延るあらゆる造形に対して「思慮」「観察」を行い、「美」の意味を探求していきます。

猫が。

そんな猫くんは、毎日をそれに費やします。

わかりそうで、わからない。つかめそうで、つかめない。そんなふわふわなものを考え続ける精神の強靭さは並大抵のものではありません。できそうで、できない…。人は割と雑多なことばかり考えていますからね。

見習いたいものです。この猫を。

 

ところで、猫からすると、人の作り出した造形(建築)は、人間の言うところの「自然」なのかもしれません。東京なんて矩形だらけの森に見えているに違いないのです。

視点をずらすと想像が膨らみます。

 

ちなみに「美」の意味を私はまだ知りません。

 

嗚呼、猫になりたい…。「美」とは関係なく…。

あいだ

こんにちは金沢です。

 

ウォークマンになるスマホとか、3色ボールペンとかみたいに別々のモノをまとめたものって便利ですよね。

でも、実はそういうまとめたものが自分は苦手で・・・

 

苦手というか、

別々のモノがある時に生まれる <あいだ> が好きなんですよね。

そこから何かが起こることもあったりして・・・

IMG_20130617_230504

まとめることで便利になるのもいいんですけど、なんかもったいないというか、さみしい感じがして・・・

 

だから、建築でも部屋と部屋、人と人との <あいだ> をどうつくるかを考えていきたいと思います。

 

では

金沢

 

 

 

 

トウキョー #01

こんにちは、スタッフの原です。

先日、初めて東京のまちを自転車で回りました。

すると、今まで全くと言っていいほど無かった、方角や位置関係の感覚が自分の中に出来上がっていくのを感じました。東京のイメージが空間として立ち上がってきたのです。広がっていく世界…。久々にちょっと興奮してしまいました。

blog_visual

それまでの東京は、駅を中心に広がる街がそれぞれチューブで繋がっているような、ぶつ切りな印象でした。これは鉄道システムが作り上げた空間イメージなのかもしれません。駅があって線路があって、その上を電車が通っている。私たちはそれに従って空間を行き来している。移動中は電車の中なので、なかなか「広がり」を意識することが出来ません。人の言う東京の閉塞感はこういうところから作り上げられているのかもしれませんね。もちろんそれだけではなさそうですが…。でも僕は、これも一つの在り方だと思っています。それぞれの街が白昼夢みたいに感じられて、なかなか面白いです。

自動車が通る「道路」というのも何かしらのイメージを作り上げているはずです。

色々と考えてみる余地がありそうですね…。

では、このへんで

木。もしくは…

こんにちは川本です。

 

先日、部屋の片づけをしていたのですが

ずっと育てている植物を見てふと思いました。

 

バランスが悪い…

鉢に対して伸びすぎております。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

 

もうかれこれ4年程育てているのですが、いつの間にこんなに伸びてしまったのでしょう。

ちょっと揺れただけで折れてしまいそうです。

でもちょっと思ったのですが、これはどこまで大きくなったら「木」になるのでしょうか。

「植物」と「木」の間、その変わる瞬間がなんだか気になりますね。

見かたによっては既に「木」なのかもしれないです。

これもまたスケールの話しになってしまいますが、日常の中にそんなふと思うことがたくさんありますね。

いつか「木」になるまで、大事に育てていきたいと思います。

 

では

川本

 

 

 

 

 

感覚

こんにちは川本です

 

最近進めていた大きな住宅の案が少しまとまり始めてきました。

僕が初めにイメージしていた構成とは違う建ちっぷりにまとまっていきましたが

とても気持ちのいい住宅になりそうです。

普段扱う大きさとのギャップがあるだけにスケール感をつかむのが大変でしたが

図面や模型をつくっていてもなんだか住宅ではないものをつくっている感覚になってしまいます。

ある意味僕はその感覚を楽しみながらスタディをしていました。

じつは昔からスケールの狂う感覚が好きで、身の周りの物がふとした瞬間違うものに見えたり

もし自分が小さくなったら、、、などと考えることがあります。

それをテーマに仕事をしているわけではないですが、今回の仕事では少しそんな感覚を楽しんでしまいました。

なかなか扱う機会が少ない規模の住宅なので、少しでも楽しみたいと思います。

 

SONY DSC

 

ちょっと座ってみたい。

 

ではまた。

 

川本

 

 

 

 

 

進めています。

こんにちは川本です

 

今日は久しぶりに今事務所で進めている仕事について。

以前紹介したものとは別で、これまた大きな住宅を進めています

今回は住宅なので求められる機能はわかりやすいのですが、その規模が普段扱っている住宅の3倍、4倍程あって

このスケール感をつかむのに一苦労です。

最初は、あえて機能を細分化してその小さな集まりで大きな住宅をつくる構成ばかりイメージしていましたが

今はスタディも重ねてだんだんここでの建ちっぷりがわかってきました。

住宅といっても今回は3世帯住宅なのですが、他にもパーティスペースなど普段なかなか扱わない機能も

必要なのですが、これは普段からパーティに参加していないと具体的な使われ方のイメージが難しいです。

そう思うと建築家はとにかくいろんなことを経験していないといけないですね。

僕も機会があればいろんなことにチャレンジしていきたいです。

 

そろそろスタディに戻ります。

では。

 

川本

 

 

 

 

 

場ができるきっかけ

川本です

 

今日は先日の話しの続き、石巻での経験談です。

僕が復興チームに参加して石巻に3ヶ月程滞在しているとき、復興活動として家具づくりや

津波で半壊してしまった建物を自分たちの手で直したり新しくつくる活動をしていました。

なので、日常で朝から晩まで外にいることが多かったので当然、地元の人ともお話をする機会が多かったです。

ある日、チームの仲間と道で雑談をしていると地元の人が「今日おいしいお肉があるんだ」とひとこと言ったことがきっかけで

数分後にはその場で網や道具を持ってきてバーベキューが始まります。

そこは歩道なのですが、お構いなしです。東京では考えられないですよね。

しかも、そこをたまたま通る人も自由に食べたり飲んだり。

「あの人誰だろうね」

「知らないけど、いいんじゃない?」

といった感じでいつの間にか大人数のバーベキューになっていきました。

その頃には車道にまで広がっていましたが、車によけてもらいます。バーベキュー優先なのです。

僕は昔から近所付き合いのあまりない環境で育ってきたので、その出来事がとても不思議でとても面白く感じました。

震災がなかったとしても、そういう温かい街だったかもしれませんが、震災後さらに周囲の絆が深まったことは間違いないでしょうね。

他にも、ひとりが道端でギターを弾き始めるとその周辺に人が集まり小さなイベント場になったり

近所のこどもが宿題を持って歩道を歩いていると、その場に机になるもの、イスになるものを持ってきてみんな一緒に考えます。

その光景はなんだか小さな塾にも見えて、3カ月滞在するだけで不思議な体験をたくさんすることができました。

 

話は戻りますが、先日のメガネ屋さんでの出来事

車寄せだった場所が気持ちのいいテラスに変わったとき、そんな石巻での経験を思い出しました。

知らない人がそこでくつろいでいる。

という不思議な光景がもしかしたら東京でも見れるのかもしれませんね。

 

では。

川本

 

 

 

 

 

場ができること。

こんにちは川本です

 

先日、事務所と同じ建物の1階に新しくメガネ屋さんがオープンしたのですが、ある天気のいい日

篠崎さんがお昼休みに事務所を出たとき、お店の方に声をかけて頂いたようで話しが盛り上がっていました。

そこに僕がお届け物を持っていったのですが、普段何もないお店の前に椅子とテーブルを並べて

飲み物や食べ物、お店のサングラスまで用意して頂けたので僕もしばらくのんびりした時間を過ごしました。

そのとき、僕はなんだか懐かしい気持ちになりました。

実は僕、以前東日本大震災で被災した石巻で3か月程住みながら復興活動をしていたのですが、

そのとき街の中で経験した時間と、メガネ屋さんの前で過ごした時間に少し似たものを感じました。

 

その過ごした時間が懐かしいというよりは

きっと、今まで何気ない車寄せスペースだった場所に、突然テラスのように気持ちのいい場ができたことに

懐かしさを感じたんだと思います。

 

少し長くなりそうなのでこの続きはまた次回。

メガネ屋さんのHPはこちらです   igc

 

川本

 

 

 

 

 

BLOG

RECENT ENTRY

CATEGORY

ARCHIVE